生き残り競争を制するのは

ダーウィンが「強い者や賢い者が生き残るのではなく、変化に最もうまく対応できる者が生き残るのだ」と発言したのは有名だ。

よく考えて欲しい。新型コロナウイルスが流行した際、世界がパニックになった。人の行動は制限され、ビジネスや経済にも大きな影響が出た。飲食店や小売店は閉店をせざるを得ない状況にまで追いやられた。

よく考えて欲しい。ビジネスの世界では変化が頻繁に起きる。コロナが収まった今でも市場は常に変動しており、動向に対して柔軟に戦略の転換をし続けられる人や企業が成功する。

世の中は情報過多である。全てを知るということは不可能だ。しかし、アンテナを張って多くの情報を取りにいくことは必要である。なにせ1年前の情報は古くなるからだ。

https://journal.startup-db.com/articles/marketcap-globalより引用

平成元年の世界時価総額ランキングに50位中32社もランクインしていた日本企業の面々は、30年後トヨタ自動車の1社だけとなった。30年で大きく変わったのは、デジタルが一般化したこと。よって生まれたのがGAFAM。GAFAMとは、IT企業の5社(Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft)の頭文字を取った呼び名のこと。現代人であればどれか一つは使ったことがあるだろう。

スマートフォンなんて10数年前にできたばかりのものが急速な進化をしてきた。パカパカ携帯(折りたたみ式)や単音から始まった着メロなど今では懐かしいガラパゴス携帯(通称ガラケー)は最終形態が3G回線であり、 auは2022年3月末、SoftBankは2024年の1月下旬、NTTドコモは2026年3月末に3G回線をサービス終了する予定であるとしている。 そのため、各社の3G回線端末であるガラケーは、今後数年で使えなくなる。ガラケーって確かに使いやすいしシンプル。その使いやすさに甘んじて変化をしない高齢者は携帯電話というものを使うことができなくなる。

変化しないということが何よりも恐ろしい。ビジネスやキャリアも同じこと。柔軟性がなく、思考が停止したビジネスマンほど恐ろしいものはない。それはキャリアの変化だけでなく、雇っている企業にとってもガンと言える。

しかし雇用制度がある以上、よっぽどのことがない限り雇用者をリストラさせることはできない。よっぽどのことがあって解雇通知を出しても訴えられることもあるくらいだ。

ではどうしたら良いのだろう。個人も法人も多くが昔ながらの固定概念で物事を進める傾向がある大日本帝国。有期契約と複業が今後のビジネスを左右させる。転職と企業成長。どちらもそのために必要とされるのは「組織マーケティング」と言えるだろう。

1、〇〇でなければならない

固定概念の温床。「昔はさ、〜だった」とか「いつも〇〇だ」というやつは危険人物だ。

思い出に浸るのを否定しているわけではない。過去に良かった出来事を他人に押し付けることが危ないこと。自分にとっての当たり前は、相手にとって当たり前ではない。

2、答えは1つ

会議で賛成多数だった方が正解なのか。そう思い込んでいる人があまりにも多すぎる。昔と変わっていない。少数意見だったものの視点の方が面白かったりする。少数意見に耳を傾けないのは、財産放棄しているのと同じことだ。廃棄ロスやSDGsの観点にも該当するのではないか。

3、みんな同じ

勘弁してくれ。趣味趣向や考え方、人はそれぞれ違う。集団行動において、公平さや団結、結束力は必要であるが、〇〇でないといけないという団体ルールはない。むしろ、考え方が違う人々がディスカッションしながら新たな考え方や価値を出すことの方が必要である。

まとめ

人は変化を恐れる生き物である。変わらない方が楽だから。しかし、慣れというものは怖い。365日同じものを食べることができるだろうか。恋人や夫婦間であっても、慣れすぎるとおもしろくない。だからいろんなところに出かけたり、遊んだり、食べたりするのである。

変化をすることは人にとって大事なことである。一日一歩踏み出すことが、新しい明日を迎える。

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